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  • 鈴木 創: 音魂大全―史上最強の20世紀ミュージック・エンサイクロペディア

    鈴木 創: 音魂大全―史上最強の20世紀ミュージック・エンサイクロペディア
    ちなみに著者は1960年生まれです。 年齢が近い方必携の音楽ガイドです。 音楽に目覚めた中高生の頃、自分より音楽に詳しい友達に あれこれ音楽情報を教えてもらった経験があるでしょう。ミュージシャンがどんな影響を受けて この曲を書いたかなんていう話は 音楽の楽しみ方を格段に広げましたよね。この本はその友達になってくれるんです。昔聴いたミュージシャンの項目を読めば、「次にはこれを聞きなよ」と理由と共に教えてくれます。

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2011年9月

2011年9月26日 (月)

ラーメンの町、つくば Part.2

ラーメンの町、つくば。
仕事で地方の色々な所に行く度にラーメンを食べてみるが、店によってレベルの差が大きいし、正直なところがっかりする事が多かった。
つくばを知るまでは、東京や神奈川は切磋琢磨する環境があるから他の地域との格差は開く一方だと信じていたが、間違いであった。
つくばは違う。

つくば市の人口は約21.5万人、厚木市が22.5万人なので大体同規模である。
つくばに行って驚いたのは、まずは街道沿いにラーメン屋が多い事である。
つくば市民はラーメンファンが多いのかと目を凝らすと、裏道や路地裏、農耕地帯の集落の一角にもあるわあるわ、ラーメン屋はいくらでも見つけられた。
そして注目店を探して実際に行って食べてみると、オリジナリティ溢れるラーメンを高次元まで追求している店が多いことが分った。
ラーメンという食べ物の最大の特性である、「作り手の自由」が遺憾なく発揮されている様子から、言わばラーメンに関する民度の高さとか文化の高さのようなものを感じたのである。

前回述べたようなつくばで特徴的な濃厚系スープだけではなく、淡麗系スープでも高レベルの店があった。

恐るべし つくば。

★活龍 ★

桜川市に「龍神麺」という人気店があり、その2号店だそうである。
今回取り上げた「龍郎」や「油虎」も同じグループである。
東京の「せたが屋」方式で別系統の店を次々にオープンさせるやり方で、つくば市内で急成長しているようだ。
前回のつくば記事で記した「ハリケンラーメン」の店主も同店の出身とのことである。

活龍本店は、つくば市役所大穂庁舎の南側、スーパーカスミの向いにある。
駐車場は店の前にあった。
奥行きのあるカウンターに、座り心地のよい椅子で、なかなか気分もよい。
シンプルな内装は清潔感を伴う。

「とんこつ醤油」を注文した。

出来上がったラーメンは鰹の香りの強いもの。
茶濁した濃厚で粘度の高いスープに一部極太麺が水面上に顔を出していた。
大き目の巻きチャーシューと、長さがそろえられたメンマと青菜、海苔と丁寧に刻まれたネギが載る。
なかなか美しい盛り付けである。

スープは流行の豚骨魚介で見た目通り超濃厚ドロドロであるが、意外にも舌の上はすっきり通過する。
青菜をスープに浸けて食べるととても旨い。思わずスープを連続して飲んでしまった。

麺はうどんサイズの太麺で、非常にコシが強く、噛むと小麦の風味溢れるとても旨いものであった。
つけ麺以外でゴワゴワとかワシワシという表現が似合う麺には久しぶりに出合い、とても良い思いをした。

メニューには茹で時間が8分掛るとの注意書きがあったが、この店が回転率を犠牲にしてでも提供したかったのはこの麺だったのだと思った。

Dsc_0302 活龍 本店外観

Dsc_0300 盛り付けが美しい

Dsc_02951 具が切り揃えられている

Dsc_0299

つくば市筑穂1-10-13

あまりに印象的な麺だったので、日を替えて竹園店でつけ麺を食べてみた。
しかし、こちらは本店の「とんこつ醤油」と比べて若干麺が柔らかく感じられた。コシも弱かった。
水で締めているのに、と失望した。
本店も竹園店も、殆どの客がつけ麺を注文していたが、本店再訪の機会があれば「とんこつ醤油」を注文したい。

Dsc_0357

Dsc_0360

Dsc_0363

つくば市竹園1-9-7 林ビル 1F

★龍郎★

活龍と同系列で二郎系を出す店である。
筑波学院大学の近くにある。駐車場は店の前である。

店内はカウンターとテーブル席もあり、15-6人入れる。
入口左の券売機で「豚入りラーメン」を購入した。

カウンターに座って食券を渡すときにトッピングを尋ねられる。
「ニンニクは入れますか?」
二郎スタイルである。
「ニンニク」と応えた。

出来上がったラーメンは二郎で云う野菜増しで、加熱時間が短いシャキッとしたものである。
豚は超厚切り巻きチヤーシューであった。

野菜を押しのけスープを含むと、これが実に旨い。
二郎のスープが乳化し、醤油ダレの角が取れて、トロみを帯びてまろやかな感じである。
家系に例えて言えば、吉村家と壱六家の比較の如く、本家をマイルドにして発展させたとも言える。

そして麺は太めで、のど越し滑らかなツルツルシコシコ系のもので二郎とは全く違う。

豚も旨い。
肉と脂の比率が整った巻きチヤー式で、味付も関内や大野の二郎にレベルに近いと思われる。
しかも写真でご覧の通りのボリュームである。

何から何まで、なるほど二郎にもこのような解釈が在ったかと感心したものであった。

この店には味噌味のメニューがあった。
二郎の味噌・・・
あまりにクリエイティブであり、想像を超えているとしか表現できない。

Dsc_0288 豚入りラーメン

Dsc_0291 豚の破壊力

つくば市吾妻3-8-1

★油虎★

やはり活龍一派の店である。
つくば市役所大穂庁舎の北側、飲食店が数件入居するビルの一角にあり、広めの共同駐車場が店の前にある。
以前は活龍の本店があった場所だそうである。

他の活龍一派(龍神一派?)同様シンプルな造りの店舗である。
カウンタの席に着き、基本メニューと思われる「油そば」を注文した。

すぐに女性スタッフから無料トッピングについてどうするか尋ねられた。
メニューを見ると、無料トッピングとは、自家製食べるラー油、きざみにんにく、マヨネーズの3種類である。
「3つお願いします」と応えた。

トッピングはすぐに出された。
食べるラー油は一回限りであるが、ニンニクは必要なだけ追加OKとのことであり、マヨネーズはボトルで出された。
また、カウンター上には油そばがラー油(普通の)や酢と相性が良い云々との案内書きがあった。

出来上がった丼は、麺の上にチャーシューの角切り、肉そぼろ、メンマ、きざみネギ、海苔が載っており、タレは丼の底にあると思われた。
さらに「お口直しにどうぞ」ときざみネギが浮いたスープが出された。
早速タレを麺に満遍なく和えるように混ぜ返しを始めた。
色の濃い醤油ダレが麺を染めて、ソース焼きそばみたいな色になったところで無料トッピングのきざみにんにくを投入、さらに混ぜた。

ここでやっと食べ始めたが、なかなかに旨い。
食べるラー油を投入し、付近を軽く混ぜながら食べると、これも良い。
マヨネーズを加えると、若干の変化が面白い。

出されたものを、ただ味わえばよいというものではないのである。

この調子でラー油や酢などを少しずつ加えて行くとその都度味が変わり、好みの味を探す実験をしているみたいで楽しい。
味の実験をしているので、例えば直前に足した酢で何がどう変化したか判り難いと感じる局面にぶつかる。
口の中で味が混ざるからである。
ここで「お口直しに・・・」と出されたスープが役立つのである。
極薄味の油気のないスープが見事に口の中をリセットする。
小憎らしいほどよく考えられたシステムであった。

食べる側にも味に関する責任があるため、味を公平に評価できない。
しかし、夢中で楽しく食べた事は間違いない。

感想は「もっと酢を足しても良かったかな」である。

Dsc_0369 無料トッピング3種

Dsc_0371 油そばとスープ

Dsc_0372 タレは丼の底にある

Dsc_0373

Dsc_0377_2 混ぜ完了

つくば市筑穂1-1-13

★名無し★

田圃の真ん中にある店である。
車以外の交通手段はなく広い駐車場がある。
入口の真上には「名のないラーメン」との表示があった。
冒頭で名前が無いと自己紹介するとは完全に漱石みたいなノリの店である。
行ったのは平日の14:00過ぎであったが、駐車場には10台ほどの車があり、結構な客の入りである。
店内はテーブルと座敷中心で、カウンターは5-6人座れる程度であった。

カウンターに着き、「醤油ラーメン」550円を注文した。

出来上がったラーメンは、透き通った醤油スープに中太の直麺、トッピングはロースのチャーシュー、メンマ、ナルトと海苔にききざみネギが散らばるという正統派中華そば的外観であった。
表面に浮かぶ脂も色が薄く、いかにもあっさりした味を予感させた。

スープを一口含むと予想通りのあっさりであるが、全てが調和する感じで何一つとして突出するものが無い。
生姜も鶏も魚も、そこに居る事は判るが、具体的にどこにいるかは判らないという感じであった。
魅力の正体は判然としないが、もう一口と求めてしまう味である。

また自家製のやや太めの麺は、意外なことに最後までコシがあって旨かった。
突出した特徴は無いが高い完成度を感じたものであった。
以和為貴、ということか。

この店で気がついた事はもう一つ。
この淡麗系のラーメン「名無し」に集まる客層が喜元門やハリケンと変わらないような気がしたのである。
つまり、つくばは老若男女どんなラーメンでも旨ければ食べに行くという、ラヲタの巣窟ではないかと感じたのである。
Dsc_0311 名前は未だ無い

Dsc_0306_2 醤油ラーメン

Dsc_0307 全てがじんわり旨い

つくば市北条4093

★我城★

我城と書いて「わがや」と読ませる。強引であるが気持ちは分る。
桜土浦インターから国道354号線をつくば方面に少し進み、下広岡交差点を右折すると右側にある店である。
店の周りに広い駐車場がある。

カウンターの中には店主、店の奥の裏口付近には店主の家族がいた。
休日のためか、未就学と思われる児童を含む子供たちがいたが、大変行儀よく静かに遊んでいた。
幼児の時から場所をわきまえた行動が出来るとは、完璧な教育をされているようだ。

もしかしたら、店主は怖いオヤジかもしれないと思った。

メニューを見ると豚骨スープが基本で、魚介スープとブレンドしたり、カレー味やゴマ味を加えたりなどするバリエーションが豊富で、創作ラーメン指向の店のようだ。
店名の文字を使って我○とか○我、○城のような名前をつけたメニューが数多くあった。

今回は初の焼きオニギリ入りラーメンを試したく、店の名前を与えたメニューである「我城」を注文した。

注文すると店主はまずオニギリをにぎり、そしてそれを焼き網にのせて焼き始める。
オニギリの後麺を茹で始めラーメン作りに入るのである。

出来上がったラーメンは今まで見た事がない外観であった。
醤油味のスープは色も薄目の笹濁り程度で割と透明感のあるもの。
これにワカメ、水菜、岩海苔、チャーシューが載る。
そして何よりも目を引くのは、大きな焼きオニギリがこれまた大きな梅干と共にスープに浮かぶ島の如く存在するのである。

若干塩辛い複雑系のスープで、動物系よりはむしろ魚介系が前に出ていると感じた。
トッピングの岩海苔が融け出すにつれ磯の風味を増していく。
表面の脂も少なめでスッキリした味わいである。
時間と共にワカメの香りや梅干から出る酸味が加わってくると和のティスト一杯の梅干茶漬け風に変化する。
「げ、旨い」というスイッチが入った。

麺は中くらいの太さで縮れのない直麺で、スープの中でパラッとしていたものがそのまま喉を通るのが快感であった。

さて、問題は焼きオニギリである。
茶碗一杯の飯くらいはあるサイズであるが、いくら焼いてあるとはいえ、時が経てば少しずつスープの中に崩落していく。
どのタイミングで食べればよいか逡巡し、時にはレンゲで表面を削ってスープと一緒に食べたりしていても、結局麺よりは後に残ってしまった。

食べ終わっているように見えても、丼の底には宝が沈んでいるのだ。
まるで日本近海のメタンハイドレートのようだ。
また、日本人には米を残す事は許されないという信仰もある。

ということで喜んで全ての米粒と共にスープも全て回収してしまう事になった。
完食であった。

ところで食べている間、店主は常連と思われる客と会話していたが、オヤジギャク的トッピングが目立った。
怖いオヤジではなさそうだ。
物静かかな奥方が子供達に厳格な教育をしているのかもしれない。

良い店であった。

Dsc_0334 「我城」始めて見る光景

Dsc_0337 あっさり系のスープ

Dsc_0335 大型の梅干

つくば市下広岡1040-6

★いっとく★

国道408号線の松代交差点近くにある店である。
セブンイレブンや他の飲食店が集まっているところで、共同駐車場らしき広い駐車場がある。

店は少し奥まっているが、丸に「い」印の丼の中に豚が入っている大きな絵の赤い看板が目印である。

メニューには基本のスープと思われる「いっとく味」のほか、味噌があり、それぞれに辛味を加えたものの他、塩味もある。
つけ麺ももあった。
メニューを見るとチャーシューには力が入っているようで、数種類の部位を炙り焼きにした焼豚との説明があった。

チャーシューに魅力を覚えたため、思い切って「ミックスチャーシュウメン」1150円を注文した。

程なくして出来上がったラーメンは迫力あるルックスであった。
表面が赤い吊るし焼きと思われるものと、見るからにジューシーなバラチャーシューとも厚切りでたっぷりと盛られていた。
他には海苔、メンマ、ナルト、ほうれん草のトッピングであった。

見るからにコッテリしたスープを一口飲んで驚いた。
この味は出会ったことがない初めての種類である。
メニューには「和風出汁に香味野菜の西洋風スープをブレンド」のような事が書いてあったが、魚介のスープにポトフの様でもあり、コンソメのようでもあるような香りと若干の酸味が加わった複雑な味わいであった。
特徴的であるが悪くない。この味は何だろうと飲み進むうちに気に入ってしまった。
見た目とは裏腹に酸味がコッテリ感を相殺してスッキリと飲みやすい。

麺は太目の直麺で、表面の細かなザラつきにスープが絡む。
コシもあり、しっかり噛んで食べるタイプでなかなか旨い。

自慢の厚切りチャーシューは2種類のっていたが、煮豚とは異なりロースト肉の肉汁が楽しめる。
値段は高いが肉を食べたと思えば充分リーズナブルである。

訪問したのは土曜日の昼の開店時であったが、次から次と客が入り、食べ終わる頃にはほぼ満席となっていた。
クセのある味であったが、その味がクセになってしまった人が多いということか。

Dsc_0314 ミックスチャーシウメン

Dsc_0317 バラチヤー

Dsc_0320 表面がい赤チャーシュー

Dsc_0316 見た目はかなりコッテリ感のあるスープ

Dsc_0325 この裏面が伝票になっている

Dsc_0327 この看板が目印である

つくば市刈間106-2

2011年9月19日 (月)

らーめん オハナ

JR辻堂駅北口から国道1号線方面に向い約300m、明治市民センター前交差点の近くにある店である。
駐車場は国道1号線方向に道を渡ったところにある。

ハワイのカフェを思わせる外観で、看板は黄色地に赤く「Ohana」とある。
店内はテーブル席のみであり、カウンターの代わりに店内中央に大テーブルがある。

この店のメニューはそれぞれに花や木の名前(桜や楓)がつけられていて、スープも手間をかけて作ったもので楽しみだったが、今回は猛暑の中を訪れたため期間限定の「つけ麺」以外に考える事ができなかった。つけ麺は「紫陽花」(あじさい)という。
つけ麺はトッピングの魚粉3種(鰹・煮干・桜海老)から選ぶシステムである。桜海老を選んだ。
また100円シリーズからチャーシューめしを注文した。

キッチンの奥に製麺室がある自家製麺の店で、店の入口付近には数種類の小麦粉の大袋が積まれていた。
麺はメニューによって数種類を使い分けているようだった。

出来上がったものを見て驚いた。
本当に花みたいな実に美しい盛り付けではないか。

つけダレの中には具は入っておらず、全て麺の上に盛り付けられる。
しばらく見とれてから麺を一本そのままいただいた。
少し柔らかめの茹で上がりで、表面が滑らかな艶っぽい麺である。
小麦の風味を楽しむには、麺は柔らかめの方が良いという話を思い出した。

つけダレは醤油味の豚骨魚介スープで、雑味のないストレートな感じである。
麺を楽しむためのタレならこれだという主張だろうか。
途中から海老粉を投入して変化も楽しめた。

しかし、実際のところ、つけ麺に関しては豚骨魚介のつけダレには食傷気味の感があり、食べる前から魔球並みの変化球を求めてしまっているようである。
数年前には感動に涙するほどであったのに、今では「またですか?」と不満さえ覚えるのは、我ながら恐ろしい。

この店はつけ麺がメインではなく、たくさんある他のラーメンで勝負している店であり、醤油や味噌の使い方が面白く、とても旨い。
涼しくなった頃にメインのメニューを楽しむために再訪したい。

Dsc_0342 紫陽花

Dsc_0343_2 具は全て麺の上にある

Dsc_0347

Dsc_0350 海老粉

Dsc_0349 つけダレ

Dsc_03411 100円のチヤーシューめし、CP高し。

藤沢市辻堂神台2-1-21

らーめん たいざん海老名SA店

東名高速道路の上り線、海老名サービスエリアのフードコート内に出来た店である。

伝説の店、ラーメン二郎町田店の店主が静岡県富士市に里帰りして創業した店、「らぁめん大山」の支店である。

「町田二郎」閉店日の騒動は初代「中華中本」の閉店に次ぐ程大規模なものであった。
日本のラーメン史上最大の閉店騒動事件である中本閉店日については別の機会に記すが、町田二郎の閉店日も凄かった。

開店して約3年半後の2002年9月、町田二郎はキャンディーズの解散みたいに人気の絶頂期に閉店した。
通常ラーメン店は客が減ってひっそりと最後の日を迎えるのであるが、町田二郎はその反対で、普段閑静な町田市鶴間の住宅街は異様な雰囲気に包まれた。
別れを惜しんで集まった人の行列は、常識的に考えて当日中に食べきれるとは思わないところまで延びた。それでも並ぶ人が増えた。
この人気の秘密は二郎界最大の太さを誇る麺と、店主の故郷の名産品である桜海老の香油を使った町田オリジナル(MO)だったと考える。

店主の影山氏は極真空手の門人であり、鍛え上げた巨体で冷蔵庫のから2Lのペットボトルをまるでコップの如く軽々と扱って飲み、極太の長い箸で超太麺をまるでそうめんを扱うが如くつまんでは丼に運んだものであった。
この麺の太さは、そのまま登戸の蓮爾や淵野辺の学に受け継がれている。茅ヶ崎の菜良もほぼ同等の太さである。

町田二郎の話が長くなったのは、店主の成功体験に大いに関係する極太麺と桜海老の二大要素が大山のDNAにも大きく埋め込まれているはずと述べたいからである。

話を戻すが、
フードコート内では各店舗に券売機がある。
二郎風の「大麺」は夜10:00からのメニューであった。あの太麺では茹で時間がかかるので混雑する時間帯は販売できないということか。
海老名セット(えびしおラーメン+香ばしチャーシューわさび丼 1250円)を購入した。ちと高い気がするが、NEXCO中日本にかなりのテナント料を払わされているので仕方ないだろう。

出来上がりを知らせる受信機が鳴るまで約5分、カウンターにラーメンを取りに行く事になった。
席に持ち帰るまで丼から立ちのぼる海老の香りを楽しんだ。

透明に近い塩スープに茶色の海老油が散らされ、トッピングはバラチャーシューと味付玉子、水菜、海苔であった。
スープは鶏ペースに貝をブレンドしたような旨みたっぷりなもので、塩ダレもきっちり利いていた。さらに海老が加わり海老好きにはたまらない味となる。
相変わらず海老の使い方が素晴らしい。

麺は白っぽい細麺でコシもハリも強く、噛みしめると甘みが感じられるものであった。

香ばしチャーシューわさび丼は1センチ角位の賽の目に切ったチャーシューに練りワサビを添えたものであるが、豚の脂の香りがとてもよく、タレも旨かった。
ワサビを使うアイデアも大変有効で他の店のサイドメニューのチャーシュー丼に差をつける出来上がりであり、これなら450円の価格設定も納得できる。

先に述べた二大要素の内、海老については今回堪能したが、もう一つの極太麺については深夜に東京方面に向かう機会を待たなければならない。

しかし、高速のサービスエリアでこのレベルのラーメンが食べられるとは、時代の変化を感じずにはいられない。
NEXCOにはさらに頑張ってほしい。

Dsc_0386_2 海老名セット

Dsc_0387_2 えびしお

Dsc_0389_2強烈に香る海老油

Dsc_0390_2 味玉も旨い

Dsc_0392_2 香ばしチャーシューわさび丼

東名高速道路 上り線 海老名サービスエリア EXPASA 2F

2011年9月18日 (日)

横浜ラーメン はま家

港南区の丸山台にある店である。
少々見付け難いが、正面に焼肉チェーン店の牛庵があるので目印になる。
ビルの1Fにテナントとの一つとして入居しているようであるが、このビルの裏手、店舗向かって右側から回りこんだ所に駐車場が用意されていた。

店に入って右側の券売機で「ラーメン」650円と「チャーシュー」200円を購入。
L字カウンターのみの席で、食券を渡すときに家系らしく好みを尋ねられた。

この店の店主は、以前日野の岳家で店長を務めていた人物で、当時は忙しそうにいつも一人で店を運営していた。
岳家は鎌倉街道沿いにあったが、以前は仕事の関係で毎日のように車で前を通った。
岳家は通し営業で他の店が中休み時間でもラーメンが食べられるので重宝したものであった。
岳家といえば超重厚スープが特徴で、営業マンや運転手と思われる客や学生で賑わっていた。

さて、出来上がったラーメンは岳家そのものの外観であった。
透明度ゼロのスープに太目の直麺。チャーシューとほうれん草と海苔のトッピング。
チャーシューは非常に柔らかく、融けるのではなく崩れるタイプで味もよく染みている。

相変わらずの完成度で旨い。
しかし、スープは岳家当時ほどに粘度は高くなく、代わりにタレがやや強めに利いている気がした。
家系最濃スープである事には変わりないが、先鋭的な過激さは押さえられたようだ。
臭みもなく洗練された感じがする。

考えてみれば、この立地は住宅街の真ん中であり、鎌倉街道沿いとは異なる。
客層は営業マンや運転手ばかりが中心ではないのである。
丸山台や日限山といえば、かつて大手鉄道会社系の不動産ディベロッパーが高級住宅街として開発した町であり、今や住人の中心は、ローンの支払いも終わり退職した老後世代である。
地域住民にも広く受容れられる味でなけばならないのだ。

しかし、あの高粘度ドロドロのスープも恋しい。
現在スープの重厚度によって2段階のメニューになっているが、これを3段階に増やしてはくれないだろうか。
そんなことを夢想しながら店を後にしたが、特濃スープを求めて再訪は必至であろう。

Dsc_0379 ラーメン+チャーシュー

Dsc_0380 チャーシューのスロープで透明度ゼロが確認可

Dsc_0381 茹でても角が残る旨い麺

Dsc_0382 スープで温まると崩れるチャーシュー

横浜市港南区丸山台4-9-19

店のHP:http://www.yokohama-kobo.com/

2011年9月12日 (月)

旨み醤油ラーメン 孔明

秦野市の堀西、国道246の若松町交差点から文化会館方面約400m進んだ辺り、道路の東側にある店である。

駐車場は無いようだ。

店は奥に向かって細長く、最奥の調理場から入口方向に向かってカウンターが延びる。
カウンターは両側に席があって、真ん中をスタッフがラーメンを運ぶという牛丼屋でよく見かけるスタイルである。

入口の券売機で「ラーメン」650円を購入した。

程無く出来上がってきたのは小田原系そのものの外観であった。
厚い脂層に覆われた色の濃い醤油スープに平打ちで縮れの強い麺。
脂身の少ないチャーシュー、メンマ、三つ葉、もやし、ネギ、海苔が載る。

スープも小田原系のもので、店名通りの旨味醤油であった。
ややクセがあるが、酒匂や小田原の有名店の味が刺激不足と感じられる人は、これ位醤油のシェイプを際立たせたものの方が好みに合うかもしれない。

特に印象的だったのは麺である。
一目でスープの色に染められているのが分るほどスープを吸っているが、最後までコシが失われないもので、モチっとした粘りのある弾力が面白く、旨い。
縮れが強く、スープが絡みついてリフトされる、よく出来た麺である。

いろいろな工夫が魅力的であり、次回は小田原指向に合うようにチャーシューワンタン麺を試したい。

小田原系に強く影響されている事は間違いないが、その小田原ラーメンの特徴を強調したようなラーメンであった。

こんな亜流が産まれるのであれば、小田原系も発展する余地があるのかもしれない。

Dsc_0274 銀の盆で提供される。

Dsc_0277 三つ葉とスープのコントラストが美しい。

Dsc_0279 厚い脂層。

秦野市堀西1-3

2011年9月 5日 (月)

小川軒

町田街道の小川交差点近くにある。
駐車場は店舗の南側、道路を挟んだところに数台分確保されていた。

調理場をL字のカウンターで囲む造であり、店内はウッディーなムードで統一感があった。

「塩らーめん」と「まかない丼」を注文した。
メニューを見ると「塩味が自慢でおすすめ」と表示があり、醤油味も選べるようで、塩ラーメン専門店という訳ではないようである。
塩らーめんが680円でトッピングの味付玉子が150円となっていて合計で830円であるが、味玉らーめんは840円と10円高い。
10円分は何だろうかと考えているうちにラーメンが出来上がった。

黄色味がかった半透明のスープにやや縮れた中細麺。
中央部にチャーシューとメンマが載る。
細かく刻んだ葱の白い部分が中央部に、青い部分が周辺部に散らされて、なかなか美しい仕上がりだった。

スープを一口飲むと、動物系の出汁に魚介類出汁を合わせ、奥深い味わいでコクも感じられた。
麺はコシがあって噛む度に快感があり、滑らかな表面でのど越しも良い。
なかなか完成度の高いラーメンである。

しかし、好みの問題であろうが、最初から胡椒が加えられている事が不可解で残念だった。
胡椒は、途中で味に変化が欲しくて追加する物だと思う。
どんなによく出来たスープでも、人によっては胡椒一振りでインスタントラーメン的な印象に変わってしまう事もあるのだ。
好みの問題なので、胡椒を入れるどうかは食べる人に任せて欲しい。

7回まで完全試合ペースだったのに、8回の先頭打者に対し危険球で退場くらい勿体ないと感じたものであった。

Dsc_0243

Dsc_0246

Dsc_0241_2 まかない丼300円

町田市小川町1608-5 すずかけ台ビル1F

町田汁場 しおらーめん進化

前回に引続き、進化で今夏第二作目の限定冷やしを頂いた。

今回は「五香辣油の辛い冷製まぜそば」である。

数種類の香辛料と辣油をまぶし辛味を強調した冷し麺に、
肉味噌と揚げねぎ、そして2種のねぎをトッピングしてあった。

いつものコシが極強い麺が辛く味付けされたもので、
辛いだけでなく、香辛料のエスニックな香りが強烈で面白い。
本当にこの天才の作る限定は目が離せない。

Dsc_0250

Dsc_0251

町田市森野3-18-17 ウイング森野103

麺や 太華

尾道ラーメンの店である。
戸塚駅西口再開発でできた商業ビル、「トツカーナモール」の5Fにある。

しかし、「トツカーナ」というネーミングは一体なんだろう。
再開発事業は行政が主導して行われたが、再開発にあたって考案されたキャラクターは「とつか再開発くん」と名付けられた。

【ご参考】http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/totsusai/chara.html

梅干のオニギリが顔になり、その額には「と」の文字が入っているのだ。
「トツカーナ」とはこのセンスそのままではないか。
この名前を聞いて、誰が「さすが横浜は洗練されている」と思うだろうか。
首都東京に次ぐ日本で第二の都市である横浜。
「トツカーナ」以前、横浜は開国以来、西洋文明を日本全国に発信して来た文化のリーダーだった。
東京は日本で一番田舎者が集まっている場所であるが、横浜は違ったのである。
付いてしまった名前に文句を言っても仕方がないので、この辺でやめる。

さて、太華の前に行くと、雑誌の紹介記事の拡大コピーが多数表示されていた。
この「当店は○○に紹介されました」という宣伝の仕方はどうなのだろう。
実力店はこんな事はしないので、自信がない証拠のように思ってしまった。

店に入ると左手にカウンターが並び、右手の方はテーブル席があった。
収容は15-6人か。

中華そばの並を注文した。

店内はスープの香りではなく醤油の良い香りで満ちていた。これは珍しい。
一気に期待感が膨らんだ。

出来上がったラーメンは、色が濃い醤油スープに平打ちの中太直麺。
薄切りチャーシュー2枚とメンマ、広島ねぎが載り、
尾道ラーメンの共通項である大粒の背脂がちりばめられていた。

スープを一口頂くと、醤油の鮮明なシェイプに驚いた。
これは旨い。
醤油の魅力に引き込まれ、スープをどんどん飲んでしまった。
浮いている背脂からはほのかな甘みが感じられた。
自家製の麺は、やや柔らかめの茹で具合だがスープにマッチしている。

家系横浜ラーメンは豚骨スープに鶏の脂が浮くが、
尾道ラーメンは逆で、鶏のスープに豚の脂が浮くというわけか。

尾道ラーメンと言っても、この店のように魚出汁を使わないものと、瀬戸内の小魚出汁を使うものの二派に分かれるようである。
今まで小魚出汁の尾道ラーメンしか食べた事がなかったので、とても新鮮であった。
また、醤油という調味料の素晴らしさや奥深さを再度知ることができるラーメンであった。

Dsc_0255_2

Dsc_0258_2

Dsc_0256

Dsc_0260

横浜市戸塚区戸塚町16-1 トツカーナモール5F

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